最近、引きこもりをやめ、外に出るようになった。

外は、私にとってはとても眩しく感じている。

文字通り太陽も眩しく、人間も眩しく見えて住む世界の違いを日々感じている。

現実世界の生活を眩しくアクティブに過ごしている人間をリア充と呼ぶ。

昔は、根暗なインターネットオタクが使うだけの呼称だったが、

現在では、一般用語になりつつある。(既になっている?)

一般用語では、異性との交友や、異性と付き合ってる人を指す言葉として使われているが、

私はまだ、従来通りの意味としてのリア充を使っている。

 

GWは、美味しい焼肉を食べたり、長野に遊びに行き温泉に入り美味しい料理を食べたりと

私にとっては、最上級にリアルが充実していたと感じていたのだが、

世間一般ではリア充ではなく、楽しい日々を過ごしたということらしい。

では、一体お前らの言うリアルとは何なんだ?と思う。

 

リア充という単語が生まれたのは、2005年頃に2chの大学生活板で登場し。

その後、ネットで使われるようになったらしい。

私も、その頃に電車男世代はROMってろとマウントを取られながらも、巡回していたので覚えている。

 

その後、2011年には女子中高生ケータイ流行語大賞金賞に選ばれるほど成長したのだ。

wikipedia調べ)

へえ~~

 

私は、その頃は韓国産ネットゲームに人生を捧げていてネットが充実していたので、

女子中高生の中に、リアルとネットを区別し始めたことなんて知ることはなかった。

その時は、普段から現実にいるのに何がリアルだと思っていたが、

今になって思い返すと、携帯・スマートフォンの普及で、現実の住人にもネットが身近になったんだ理解できる。

同時期に、現実の人とテキストでコミュニケーションをするとき、笑・ワラが、wになっていた。

それ以前は、笑の代わりにwを使うものなら、wの説明から入らなきゃいけなかったのに、本当に驚きである。

 

そんな人達にとって、ネットを使ったコミュニケーションは、リアルの延長線上にあるものでしかない。

だから、リアルでしかできない、異性と親密に過ごすといった行為してる人たちをリア充と呼んでいるのだろう。

 

サッカー少年だった小学生時代から、根暗ネットゲームオタクになり、その後社会に戻ろうとしてた私からすれば、

リアルのハードルが上がっていたり、リアルとネットが混じっていることが気持ちが悪かった。

何なら今でも気持ちが悪い。

それもあって、wを使うのも死ぬほどコンプレックスがあり嫌いなので(VIPにいたのもあるから単芝はもってのほか)、笑を使っている。

 

気軽にネトゲの友人と飯をしたりする人間が何を言ってるのかと思うかもしれない。

それには理由がある。

単純に、リアルを軽視し、ネットが軸になっていてリアルがそれに附随してるだけだったからだ。

そのため、チャット・VCがより高音質になり、アバターが現実の姿になるだけだろくらいにしか思っていなかった。

 

しかし、最近になって自分の考え方が変わってきていた事に気づいた。

リアルが少しずつ楽しくなっていたのである。

これまでの文章を見ると、「現実で友達がいなかった根暗が友達できて変わっただけだろ。」と思うかもしれない。

小中高大と交友関係がしっかりあり、今も続いてるのでそうではない。

 

小学生、中学生時代は、

義務教育・習い事・塾といったスケジュールがあり、自分のやりたい事以外の時間が確定で設けられていた。

誰かに決められたことをこなして評価されるという日常がとてつもなくつまらなかった。

一度親にその怒りをぶつけ「お前のたまごっちじゃねえんだぞ」と言ったら、

自分のデジヴァイスデジモンを育成するおもちゃ)を風呂に沈められ、ウォーグレイモンごと端末を殺されたことを覚えている。

そんな時代に、プレイするMMOはありきたりな表現だが砂漠にあるオアシスのようだった。

自分で作ったキャラを自分好みに育成し、自分の好きなロールプレイを出来る。

そんなものに、のめり込まずにいられるわけなかった。人生を狂わすほどやりこんだ。

現実の親に設定された自分より、自分で設定したネトゲのキャラのほうがよっぽど自分だったので動かすときが楽しかった。

 

しかし、高校にあがりそれは変わっていった。

義務教育ではないため、ある程度の欠席、遅刻にもプレッシャーはない。

習い事はもちろんなくなるし、塾だって勉強の仕方を覚えたら自分で作ればいいだけだ。

そして一番の違いは、アルバイトをすることができるのだ。

 

それ以前は、自分の小遣い(親に定額で支給されるもの)の中でやりくりしなきゃいけなかったものが、

自分で欲しいだけ獲得でき、自由に使うことが出来る。

現実もMMOなので、金と人脈と力の何かしらがあるやつが強いし楽しめる。

なので、金を使えるようになり、自分の好きなことが増えていき、親の設定した自分から、より自分に寄せられたのだ。

自信満々に言うほどアルバイトはしてないが、それでも精神的には大きく差が出た。

 

支給される小遣いとアルバイトで得た金で、

学友とご飯を食べたり、ゲームセンターに行ったり、カラオケに行ったりしていくうちに、現実は豊かになった。

一番の金の使い道はネットゲームなので、ネトゲの自キャラにより愛着が湧き、

次第に現実のキャラもネトゲのロールプレイキャラに寄ってきた。

 

大学にいくとそれもますます、自分の領域は広くなり加速した。

 

こうして思い返してみると、私もリアルとネットが混同した人間に慣れたのだと思う。

一般人の”リアルにネットが入ってきた”と違い、”ネットにリアルが入ってきた”という形にはなってしまったが、

自分らしい自分が構築できたことに今は満足している。

こういった経緯もあってか、ネットの人との距離が近いのかもしれない。

 

 

社会に出てから、ネットゲームもやらなくなり、家に帰ったら、筋トレをして寝るという生活をしている。

狂ったようにネットゲームをしていたころの自分に言っても、想像つかないだろう。

 

私は、ネットゲームが好きなのではなく、自分が大切なだけだったのだ。

ナルシズムの塊である。HN・IGNに超Coolやikemenだの使ってる時点で今更だが。

しかし、ネットゲームで考えられる限りの悪逆非道の行為をするのも好きなので、落ち着いたらネトゲもやりたい。